ご挨拶

金沢大学とロシアとの交流は古くから続いており,現在では,ロシアにある協定機関は12機関にのぼります。この度,文部科学省の平成29年度大学の世界展開力強化事業に採択され,これまで積み重ねてきた教育・研究交流の実績を礎に,新たな交流プログラム「日露をつなぐ未来共創リーダー育成プログラム」を開始いたしました。本学は,「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」の位置付けのもと,グローバル人材の育成と,世界に通用する研究拠点の形成を目標に掲げています。このプログラムは,本学のグローバル化を一層深化させるうえでも重要な事業と確信しております。

日本とロシアは,地理的に近い距離に位置しながらも,二国間の交流にはまだ発展の余地があります。本学は,ロシアの大学等と物理学,環境科学,脳神経科学,がん医科学をはじめとする諸分野で,研究交流を継続してきました。今後,自治体や企業等とも連携しながら,文化交流,基礎科学・先端科学技術交流,先制医療交流という多様で多層的な教育・研究交流を促進していきます。将来的には,“地域”を巻き込んだ交流へと発展させ,もって日露両国の中長期的な交流の深化の一翼を担うべく,力を尽くしてまいります。
関係の皆さまにおかれましては,倍旧のご理解,ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

金沢大学長 山崎 光悦(やまざき こうえつ)

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